「安全と安心を貫く人間企業」を経営理念に掲げる当社にとっては、むしろ遅すぎる導入であったかもしれません。
労働安全衛生法にはまだ定められていない墜落・転落防止用安全ネット養生工事を足場工事の標準仕様にいたしました。
業界に先駆けて導入した安全ネットの標準装備は、当社が21世紀の最初に手懸ける安全です。

徹底した部材管理も当社の安全基準の一つです。
物は使いっ放しにしてしまうと寿命が早まってしまいます。
一度使った部材はしっかりとメンテナンスし、いついかなる時でも安全に使用できるように保管されています。
かけがえのない人の命を守る大切なモノとして全員の意識の中に浸透しています。
慎重を期した細部にわたるチェックを怠らないことで部材は、その機能と寿命を最大限に活かし、確かな安全性とコストパフォーマンスを提供しています。

当社は、「チームスピリット6310」のプロジェクトの一環として安全委員会を設け、安全意識と技術の向上、環境問題への積極的な取り組みを行っています。そこでは安全・環境についての意識や理念を喚起し、それらを具現化するために、安全技術の標準化を図る作業マニュアルの作成や社会における人間形成を目的に推進するCSマニュアルを作成して、人材の育成を行っています。
また、マニュアル化されたものであっても、「なぜそうしなければならないのか」という本質的なことを理解できなければ本当の意味での「安全」を理解できたということにはなりません。
そこで、管理者を中心とした安全指導、意見交換、日々のミーティングで安全作業のための社内教育を並行して行っています。「人の命を守る」という使命感のもと、より確かな技術を習得したスタッフが業務にあたっています。

安全性・作業性・効率性を高いレベルでクリアするために、当社は、事前の打ち合わせと下見を綿密に繰り返し行っています。その現場に合った効率的で安全性・作業性の高いプランを最適なカタチでご提案しています。
現場においては、作業終了後に現場写真と点検表の提出を義務付け、目に見えない安全を目に見える安心のカタチに変えてお届けしています。
また、施工後も安全パトロールを定期的に行い、足場が正しく使用されているかを確認。安全保守管理も遂行しています。お客様と一体となったパートナーシップも当社の安全基準の一つです。

いちばん心懸けていることのひとつに、「施主様の気持ちと同じ気持ちを持って作業にあたる」という姿勢があります。長い間、建設現場に携わってきた中での結論です。
いままでの建設現場では、タバコのポイ捨て・車の駐車の仕方・騒音・作業中の怒声など、近所のみなさまに迷惑となる振る舞いが日常茶飯事でした。しかし、私たちにとっては期限のある作業現場であっても、施主様にとっては、近所のみなさまはこれから一生お付き合いをしていかなければならない大切な生活空間です。
わたしたちは、作業が始まった瞬間から、すでに施主様の近所に対してのお付き合いが始まっていると認識しています。施主様の円満なご近所付き合いを視野に置いた周辺環境の配慮こそが、結果として現場の作業を円滑に進めることにも繋がると確信しています。
当社では搬入時のトラックの駐車方法や資材の仮置き方法から現場マナー、作業終了後の清掃方法、作業前後の近隣への挨拶等、実業務だけでなく現場全般に関わる周辺環境への配慮に全員が取り組んでいます。